風疹抗体検査風しんの予防接種が必要かどうか調べるために、風しんの抗体検査をご夫婦で受けましょう。
検査結果は5日前後かかります。

当院では、採血で抗体検査を行い、検査自体にかかる時間は数分です。

まずはご来院いただくか、お電話でお問い合わせください。


※川口市の助成があります。
川口市内に住民登録がある方で下記の方は、風疹抗体検査が無料で1回受けることができます。
(1) 妊娠を希望する16歳以上50歳未満の女性とその配偶者
(2) 妊婦健診等の結果、抗体価が低い(HI法で32倍未満)と判明した妊婦の配偶者

※川口市の助成を受けられる場合は、対象・受診方法等詳しくはこちらをご覧ください。


風しんとは

風しんは、風しんウイルスによっておこる急性の発疹性感染症です。
風しんウイルスの感染経路は、飛沫感染で、ヒトからヒトへ感染が伝播します。
症状は不顕性感染から、重篤な合併症併発まで幅広く、特に成人で発症した場合、高熱や発しんが長く続いたり、関節痛を認めるなど、小児より重症化することがあります。
また、脳炎や血小板減少性紫斑病を合併するなど、決して軽視はできない疾患です。
また、妊娠20週頃までの妊婦が風しんウイルスに感染すると、出生児が先天性風しん症候群を発症する可能性があります。


なぜ風疹抗体検査が必要なの?

妊娠早期に「風しん」に感染すると、産まれてくるお子さんが「先天性風しん症候群(CRS)」に罹患する可能性が高くなります。
先天性風しん症候群(CRS)とは、胎児が白内障、先天性心疾患、難聴のほか、精神運動発達遅滞等をおもな症状とする先天性疾患のことです。
先天性風しん症候群は、それ自体の治療法がありません。
その予防のためには、妊娠を予定または希望する女性は、妊娠前に風しんワクチンを受け、風しんの免疫を獲得しておくことが最も重要です。
妊娠してからでは、風しんワクチンは接種できません。
また、妊婦への感染の可能性を減らすため、妊娠後に風しんの免疫が十分でないとわかった場合は、妊婦の周囲にいる夫や家族、職場の同僚なども風しんにかからないよう、風しんの抗体をもっているかを確認し、なければ風しんワクチンを受けておくことをお奨めします。
しかし、実際には、風しんの抗体をもっているかどうか本人は知らない場合が多くあります。
平成25年度の国の調査では、20~40代の男性の約12.3%(20代 約6.1%、30代 約15.8%、40代 約16.3%)が風しんへの抗体を持っていませんでした。
過去に「風しんにかかったことがある」と考えている人のなかには、実際にかかったのは「麻しん(はしか)」などの別の病気で、風しんの免疫がない人も少なくありません。
風しんにかかったかどうかや、ワクチンを受けたことがあるか曖昧な場合は、風しん抗体検査を行い正しい風しん予防を行いましょう。



生年月日などワクチン接種の状況
昭和37年4月1日以前生まれの男女定期接種が行われていませんでしたが、大半の人が自然に風しんに感染することで免疫があります。
昭和37年4月2日~
昭和54年4月1日以前生まれの男性
中学生の時に女性のみを対象として、学校で集団接種が行われていたため、自然に風しんに感染する機会が減少しましたが、男性は定期接種制度が行われていないので、風しんの免疫がない人が多い世代です。
昭和54年4月2日~
昭和62年10月1日生まれの男女
男女とも中学生の時に予防接種を受ける対象になっていましたが、中学生のときに個別に医療機関で予防接種を受ける制度であったため、接種率が低く、風しんの免疫がない人が多い世代です。
昭和62年10月2日~
平成2年4月1日生まれの男女
男女とも幼児のときに予防接種を受ける対象となり接種率は比較的高いのですが、自然に風しんに感染する機会がさらに減少したため、接種を受けていない人には風しんの免疫がない人が比較的多い世代です。

風しんの高い感染力

風しんは知らないうちにうつしてしまうこともあります。

風しんの潜伏期間は2~3週間(平均16~18日)ですが、ウイルスに感染しても明らかな症状がでることがないまま免疫ができてしまう人が15~30%程度いると言われています。
これは、風しんに感染しても、軽症だったり症状がでなかったりして自覚できない人がいることを意味しています。
そして、ここで重要なのが、風しんはくしゃみや咳などで飛び散った唾などによって「飛まつ感染」するということ。
風しんにかかった人が知らないうちに、同居の家族や職場などの周囲の方に風しんウイルスをうつしてしまう可能性があるのです。


海外で感染し、帰国後発症する例も多く報告されています。

平成24年以降の流行において、風しん患者から検出された風しんウイルスを解析すると、東南アジアや中国などで流行しているウイルスと同じ遺伝子型の風しんウイルスが日本で流行しており、「渡航者を通じて、海外の流行地域から風しんウイルスが国内に持ちこまれたことが、流行のきっかけとなった」と考えられています。
実際に、平成23年にアジアで大規模な風しん流行が発生し、海外で感染を受けて帰国した後に風しんを発症する成人男性と、職場での集団発生が散発的に報告されるようになりました。


  • 海外等で風しんが流行している地域へ出張することが多い職場
  • 海外等で風しんが流行している地域からの人材の受け入れの機会が多い職場

上記の職場に家族が勤めている場合は、特に国内外の風しん流行状況を把握しておくことが重要です。
国内の流行状況については、国立感染症研究所感染症疫学センターホームページ、海外情報については、厚生労働省検疫所ホームページをご参照ください。


国立感染症研究所 感染症疫学センターホームページ

厚生労働省 検疫所ホームページ